出張先でのこと。
夕方、ホテルへ向かう道を歩いていると、スナックのママと思われる女性が店の前で開店準備をしていました。看板を出し、ドアを開け放ち、まもなく始まる夜に向けて忙しそうに動いている様子。しかし、私がその前を通り過ぎても、彼女は特に何も言いませんでした。

もし私がママだったら、きっと目を合わせて挨拶をするだろうと思いました。もっと言えば、「今日も一日お疲れ様でした」といった一言を添えるかもしれません。
通勤でその道を使う人たちであれば、ふと気になって、「一度このスナックに行ってみようかな」と思うかもしれません。
そんな想像をしながら、その場を後にしました。

この小さな出来事から、会社でもよく言われる「挨拶の重要性」というものを改めて感じました。
お店も会社も同じで、人と人との接点はまず挨拶から始まります。どんなに小さな一瞬でも、相手に温かさや安心感を伝えることができれば、それはきっと良いご縁につながるのだと。
そんな気づきをもらえた、出張先でのひとコマでした。