花が次々咲いてきました。
花の色も様々です。
しかし、系統としては白系・赤系・黄色系など、ある程度くっきり分かれています。
これは、この色をめがけてくる昆虫に、確実に花粉を運んでもらうためです。
昆虫は蜜を飲むために行き来するだけなので、昆虫にとっては正直、どの花だろうと関係ないです。美味しい蜜が飲めればいいので。
ただ、それだと植物だけが大損します。蜜を作るのはかなりのエネルギーなのに。
そこで、花の色を目安にして貰えばいい!と考えたわけです。
花の色、そして花の形。
特に形状の違いは大きくて、ストローを持っている昆虫と持っていない昆虫とでは、寄る花が変わります。すると、より確実に、来る昆虫を選別できるのです。
さらに細かく言えば「昆虫による媒介」なのか、「風による媒介」なのか、「鳥による媒介」なのかで、また違うのですが、ひとまず、植物たちの戦略でした。
樹木医・中村