樹木には色々な分類がありますが、
大きく分けるとすれば、「広葉樹」と「針葉樹」という2大区分がよく挙げられるかと思います。
広葉樹とは。
幅の広い葉っぱを持つ樹木。
葉の表面積が大きいので、それによって効率よく光を吸収できます。
しかし、機能が高いということはそれだけ消費するものも多い。消費するものとしては、水分が挙げられます。
マツのような針葉樹と比較して、広葉樹はより水を必要とします。水を吸い上げるための道管は、針葉樹よりも太いです。
そのため、寒い冬には道管内の液体が凍結したり融解したり・・・そのせいで具合が悪くなってしまいます。
これを避けるため、寒い気候に適応した落葉広葉樹は、秋になると葉っぱを落として水分の消費を抑えます。
こうすることによって、春まで眠りにつきます。
これからの時期、落葉は風情がありつつも厄介とされることもありますが、自然な落葉は、樹木にとって生き残るために重要なことなのです。
樹木医・中村