爽やかな甘い香りに誘われて周りを見渡すと
まだ青い、キンカンの実が2~3つ実っている木が目に付きました。
小さな白い花がたくさん咲いており、この花から爽やかな甘い香りがしていました。
暑い日差しの中、なんとも心地の良い甘い香りです。
キンカンの実が沢山実っている木はよく目にしていましたが
花を見るのは初めての事で、香を楽しみながら観察をしていると家主さんに
「どうかなさいましたか?」と声を掛けられ、わざわざ私の元まで出て来てくださいました。
「キンカンの花を見るのが初めてで良い匂いですね。」
「あら本当ね。毎年実はなるけど花がこんなに咲いて良い香りがするのね~」

家主さんの話によると毎年実がなっているのは確認しているけれど、花がこんなにいい香りがするなんて
気が付かなかったそうです。
家主さんとお別れをした後、振り返ると家主さんはご主人さんと一緒にキンカンの花を眺め楽しんでおられました。

出勤前のわずかな時間でしたが、キンカンの爽やかな甘い香りと家主さんご夫婦の花を楽しんでいる姿に
心が満たされました。

家主さんありがとうございました。

 

☆☆☆キンカンについて☆☆☆
キンカンの種類は沢山ありますが、鑑賞用と食用に分けられます。
キンカンはミカンの木に似ていますが葉はミカンの葉より小さく、7月から8月頃に小さな白い花が咲く樹木です。
常緑低木なので樹丈が1~2m位です。キンカンの実はミカンのようにオレンジ色で、鶉の卵位の大きさ程です。
実の中には種が入っており キンカンの一番の特徴は、家庭の庭で簡単に育てて楽しむことができ、果物の生る樹木であることです。
耐寒性があるので育てやすいです。
病気には比較的強いですが、アブラムシやアゲハ蝶の幼虫による食害がありますので
見つけたら、駆除することをお勧め致します。